戸隠そば！

（戸隠そば処　山城屋の天ざる）

信州といえば、そばどころとして、美味しいそばが食せることでも知られてます。
なぜ、それほど信州のそばがその名をとどろかせたかは、正直よくわかりません。
聞くところによると、水田が少なく、土地がやせていたために、そばを多く作ったためとか・・・



昔は今のそばのように麺状の（そば切り）ものではなかく、「そばがき」や「そばもち」にして食していたようです。
なぜ今のような麺状（そば切り）になったのか？

どうも「そば切り」は特別のときに振舞われていた別料理だったようで、それが徐々に一般化されてきて現在に至るのだそうです。


こうして米の代わりそばを食す文化が信州全域に広がったのではないかと考えます。
また高地で育つそばは良質になるとも聞いたことがあります。
高地の多い信州では良質なそばが育つのでしょう。

その良質なそばの産地として有名なのが戸隠です。
今回２件のそば屋を訪ねました。
２件のそば屋で注文したのは「ざるそば」です。


特徴といえば、大きな皿の上に大きなざるがのせられていて、そのざるの上にいくつか小分けされたそばが盛り付けられて出てきます。
大きなざるの上に盛られたそばは、まさにざるそばと言えるでしょう。


（戸隠そば処　山城屋）

似たような出され方をするそば処が関西方面にありました。
“出石そば”です。

出石そばは、大きな皿の上に直接小分けされたそばが盛り付けられて出てきます。
その名も“皿そば”といいます。
盛り付けなどは、その店によって異なるのかと思うので、共通点としては説得性が薄いですが、歴史的に、出石そばの起源も信州から出ているのです。
江戸時代に信州の藩主が出石へ国替えで移るとともに、そば職人も出石へ移り住み、その地でそばを作ったのです。歴史的には共通店があるのですね。


話しがそれてしまいましたが、訪れた５月は、信州高地でも春を迎えます。
その春の味覚である山菜を天婦羅にして、そばと一緒に食します。絶品です。

僕は正直いって、そばの本当の美味しさが分かりませんが、春の味覚に小分けして食べやすいそばと、これが戸隠そばなんだという雰囲気で、充分美味しく食べることができました。



（手打ちそば　水車の山一屋）

お値段は、普通のざるそばで￥７５０、大ざるで￥８５０と意外とリーズナブルと思う。
旬のふきのとうの天婦羅が、６個一皿で￥３００でした。
（値段は、手打ちそば　水車の山一屋の価格です）

店によっては若干異なるようです。

それから、行楽シーズンは数件あるそば屋のどこも３０分以上は待つことになるでしょう。
正直、３０分以上も待つなんてと思いました。
でも、きっとそば屋の女将だと思いますが、

「遠くから来られてお待たせして申し訳ないですね～」

と声を掛けてくれた。
その少し年老いた優しい笑顔と、心遣いが本当にうれしく思えました。
こうした情緒を感じながら、その土地の名物と言われる物食べるだけでも、３０分待つ価値があったと思います。

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タグ：料理 グルメ

コメント 5

こんばんは！

あぁ、そぼ粉を買ってそばがきにしようかと思っていたのを
この記事で思い出しましたっっっorz

実は私、山菜はちょっと苦手だったのですが
（あのエグミや苦味がどうも・・）
戸隠で開眼したようです(笑)
やはり新鮮だったんでしょうね(^^)

苦手だったソバや山菜が好きになってきたということは・・
大人になったんでしょうか_(^^;)ゞ
by はなとみ (2010-05-16 20:55) 

いろんな歴史がありますね
出石も信州からなんですね～
そういえばそばがき昔良く食べたの思い出します。

by yossi- (2010-05-16 22:50) 

はなとみさん！
間違いなく大人になったのでしょう（＾＾）
山菜が苦手だったとは、もったいなかったですね～
これからは、がっつり、主食にしてください！（＾＾）ｖ


by ヒデぽん (2010-05-17 06:57) 

yossi-さん！
出石のそばも美味しかった覚えてます。
たくさんのそば屋があって、制覇する予定だったのですが・・・（＾＾；
また行きたいものです！！
by ヒデぽん (2010-05-17 06:59) 

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